莽莽(読み)もうもう

精選版 日本国語大辞典 「莽莽」の意味・読み・例文・類語

もう‐もうマウマウ【莽莽】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
  2. 草深いさま。草や毛髪などが生え乱れているさま。茫茫(ぼうぼう)
    1. [初出の実例]「蕞爾たる枯草、莽々として天に際し、四も山巒なく、蒸気車上終日みる所なし」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)
    2. [その他の文献]〔楚辞‐九章・懐沙〕
  3. 広々として大きいさま。また、奥深いさま。
    1. [初出の実例]「撥無因果すれば、このとがによりて、莽莽蕩蕩として殃過をうくるなり」(出典:正法眼蔵(1231‐53)深信因果)
    2. [その他の文献]〔杜甫‐秦州雑詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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