茫茫(読み)ボウボウ

デジタル大辞泉 「茫茫」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐ぼう〔バウバウ〕【××茫】

[ト・タル][文][形動タリ]
広々としてはるかなさま。「茫茫とした大海原」「茫茫たる砂漠」
ぼんやりかすんではっきりしないさま。「茫茫たる記憶
「―と暗路やみじに物を探るごとく」〈露伴五重塔
草・髪などが伸びて乱れているさま。「茫茫たる草むら」「髪の毛茫茫とさせる」
波や風の音が激しいさま。
「岸うつなみも―たり」〈平家・一〇〉
[類語](1悠悠渺渺広い広やか広大広壮広闊こうかつ開豁かいかつ広漠空漠茫漠渺茫びょうぼう茫洋洋洋だだっ広い幅広はばびろワイド広角広広漠漠豁然かつぜん広域空闊くうかつ蒼茫浩浩広大無辺無辺無辺際一望千里果てし無い手広い/(2見えにくい陰るかす曇るかき曇るぼけるかすれるどろん不透明かすかほんのりうっすらうすうす淡いよう杳杳ようようようとして暗い薄暗いほの暗い小暗い木暗い小暗がり真っ暗暗然冥冥ほの見えるしょぼつくしょぼしょぼ不可視ぼんやりぼうっとぼうぼやっとぼけっとぽっとぼさぼさきょとんぽかんぽかりもやもやおぼろおぼろげ不鮮明不明瞭朦朧もうろう模糊もこ茫漠ぼうばくばく漠然ばくぜん不詳未詳未知未確認迷宮入りなんとなくなんだかそこはかとないなんとはなしどことなくそれとなしに心なしなにかしら思いなしかほのかぼやける雲をつかむ不確か曖昧曖昧模糊ファジー茫乎ぼうこ漠漠もやくやもやつく彷彿ほうふつ憂鬱憂さ鬱気気鬱鬱鬱陰鬱鬱然鬱陶しい物憂い暗鬱沈鬱くよくよくしゃくしゃ重苦しいくさくさ滅入る塞ぐ塞ぎ込む気塞ぎ悶悶もんもんやるせないくすぶるわだかまる意気消沈暗澹あんたん胸騒ぎ怪訝けげんいぶかしいいぶかる辛気歯がゆいいらいら/(3ぼさぼさもじゃもじゃばさばさぎしぎしぎちぎちぎっしりびっしりごしゃごしゃごちゃごちゃうじゃうじゃうようよわらわら群がるひしめく鈴なり密集集中集散凝集蝟集いしゅうふさふさ茂る生い茂るはびこる繁茂自生密生叢生そうせい群生鬱然うつぜん鬱蒼うっそう草深い木深いこんもりちりちり縮れ縮れ髪縮れ毛カーリーヘアほつれ毛ざん切りさんばら髪乱れ髪寝乱れ髪蓬髪ほうはつ蓬頭ほうとう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例