菅貫・菅抜(読み)すがぬき

精選版 日本国語大辞典 「菅貫・菅抜」の意味・読み・例文・類語

すが‐ぬき【菅貫・菅抜】

〘名〙 陰暦六月晦日(みそか)に行なう夏越(なごし)の祓(はらえ)に用いた具。チガヤを紙で包んで束ねて大きな輪をつくり、この輪をくぐれば病気がよけられるとして、これを家の入口にかけてくぐったり、また、小さく作って首にかけたり腰につけたりした。茅(ち)の輪。
堀河百首(1105‐06頃)夏「八百万神もなごしに成ぬらんけふすかぬきの御祓しつれば〈藤原仲実〉」

すが‐ぬ・く【菅貫・菅抜】

〘自カ四〙 菅貫(すがぬき)を首にかける。菅貫をくぐって祓(はらえ)をする。
※堀河百首(1105‐06頃)夏「千年まて人なからめや六月の三度すかぬき祈る御祓に〈隆源〉」

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