菊棚月清(読み)キクタナ ゲッセイ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「菊棚月清」の解説

菊棚 月清
キクタナ ゲッセイ


職業
地歌箏曲

本名
大嶽 清

生年月日
明治40年

出生地
大阪府 大阪市

経歴
4歳の時失明して箏曲をはじめ、6歳の時、菊柳えいに入門、三弦と箏の基本を学ぶ。さらに菊忠琴月に入門し、本手の組唄を習得。15歳で小授導の資格を得、19歳で箏組歌の全曲をマスター、マキ(奥巻)を許される。また杉原よしから元禄時代に生まれた江戸古浄瑠璃の地歌に残る「半太夫節」16曲を継承する一方、初心者向けの定期演奏会「地歌しぐれ茶屋」を、平成11年秋まで18年間、110回開催するなど地歌の普及に尽力。点字楽譜を考案、月清古典保存会を主宰し、研究と記録にも努めた。昭和12年大検校になる。関西邦楽界の最長老。

受賞
芸術祭賞(優秀賞)〔昭和53年〕,大阪芸術賞〔昭和57年〕,松尾芸能賞(特別賞)〔昭和60年〕,大阪文化祭賞(金賞)〔昭和62年〕「真之四季源氏曲の演奏」

没年月日
平成12年 4月14日 (2000年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「菊棚月清」の解説

菊棚 月清
キクタナ ゲッセイ

大正〜平成期の地唄箏曲家



生年
明治40(1907)年

没年
平成12(2000)年4月14日

出生地
大阪府大阪市

本名
大嶽 清

主な受賞名〔年〕
芸術祭賞(優秀賞)〔昭和53年〕,大阪芸術賞〔昭和57年〕,松尾芸能賞(特別賞)〔昭和60年〕,大阪文化祭賞(金賞)〔昭和62年〕「真之四季源氏曲の演奏」

経歴
4歳の時失明して箏曲をはじめ、6歳の時、菊柳えいに入門、三弦と箏の基本を学ぶ。さらに菊忠琴月に入門し、本手の組唄を習得。15歳で小授導の資格を得、19歳で箏組歌の全曲をマスター、マキ(奥巻)を許される。また杉原よしから元禄時代に生まれた江戸古浄瑠璃の地唄に残る「半太夫節」16曲を継承する一方、初心者向けの定期演奏会「地歌しぐれ茶屋を、平成11年秋まで18年間、110回開催するなど地唄の普及に尽力。点字楽譜を考案、月清古典保存会を主宰し、研究と記録にも努めた。昭和12年大検校になる。関西邦楽界の最長老。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「菊棚月清」の解説

菊棚月清 きくたな-げっせい

1907-2000 大正-平成時代の地歌・箏曲(そうきょく)家。
明治40年1月10日生まれ。4歳で失明して箏曲をはじめる。6歳で菊柳えいに入門,さらに菊忠琴月に師事し,19歳で奥巻をゆるされる。また杉原よしから江戸古浄瑠璃(こじょうるり)の地歌「半太夫節」16曲を伝授された。昭和12年大検校。平成12年4月14日死去。93歳。大阪出身。本名は大岳清(おおたけ-きよし)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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