20世紀日本人名事典 「菊田 一夫」の解説
菊田 一夫
キクタ カズオ
- 生年
- 明治41(1908)年3月1日
- 没年
- 昭和48(1973)年4月4日
- 出生地
- 神奈川県横浜市
- 出身地
- 台湾・台北
- 本名
- 菊田 数男
- 経歴
- 不遇な幼少時代を過ごし、昭和4年浅草公園劇場の文芸部に入る。やがて古川緑波と提携、「花咲く港」などの戯曲で才能を示す。戦後、ラジオドラマ「鐘の鳴る丘」で人気を集め、さらに「君の名は」の春樹と真知子の恋愛メロドラマは空前の大ヒット作となる。30年より東宝取締役となり、東京劇場、芸術座を主な舞台に毎月精力的な劇作活動を続けるとともに、プロデューサーとして「マイ・フェア・レディ」「王様と私」などのミュージカル日本初演を行なった。戯曲の代表作に「がめつい奴」「がしんたれ」「放浪記」がある。50年功績を記念して菊田一夫演劇賞が創設された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報