旺文社世界史事典 三訂版 「菩薩信仰」の解説
菩薩信仰
ぼさつしんこう
インドでは,出家して個人が修行することに重きを置く,従来の仏教にあきたらない在家の信者が中心になって,紀元前後からこうした運動が起こった。菩薩とは,初期には悟りを開く前の釈迦をさしていたが,人々に仏法を説いて悟りを開かせる修行中の者を広く呼ぶようになった。菩薩信仰は,他力本願の性格をもち,新たな信者を取り込む仏教の革新につながった。
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