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在家 ざいけ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

在家
ざいけ

(1) 仏教用語 出家に対して,一般の生活を営みながら仏道に帰依する人。男は優婆塞 (うばそく) ,近事 (こんじ) ,女は優婆夷 (うばい) ,近事女 (こんじにょ) といわれる。 (2) 経済用語 もとは住居をさしたが,荘園制の時代には,住居と園地と宅地を含めた収取単位を在家または百姓在家といい,鎌倉時代末期には,在家になかば従属する脇在家 (→脇百姓 ) があったことも知られている。

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デジタル大辞泉の解説

ざい‐か【在家】

いなかの家。いなか。ざいけ。

ざい‐け【在家】

出家せずに、普通の生活をしながら仏教に帰依すること。また、その人。在俗。⇔出家
いなかの家。ざいか。「在家の育ち」
中世、荘園・公領で、農民と耕地とを一体のものとして賦課の対象としたもの。東国や九州に多くみられる。

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百科事典マイペディアの解説

在家【ざいけ】

(1)出家に対する在俗の人。(2)中世,農民の家屋とそれに付属する園宅地を含めた収取単位。また領主の土地の耕作を中心とする在家役を負担し,領主の財産として譲与・売買された農民。
→関連項目安食荘池田荘奥山荘葛川官省符荘朽木荘荘園(日本)人吉荘骨寺村

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世界大百科事典 第2版の解説

ざいけ【在家】

(1)家にあって,職業をもち,家庭生活を営む人,またはその状態をさす。俗人,在家人,居家(こけ)ともいう。出家に対する語。在家人で三帰・五戒を受けた男女を優婆塞(うばそく)・優婆夷(うばい)と称する。出家して十戒を受けたものを沙弥(しやみ)というが,日本では,髪をそるのみで,俗家にあって妻子を養う沙弥があり,このようなものを在家沙弥とも入道ともいう。古代より民間には,半僧半俗の宗教者が多い。【伊藤 唯真】(2)平安中期~室町期には,住屋,付属の耕地,農民を含めた,在家役収取の単位を在家とか百姓在家とか称した。

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大辞林 第三版の解説

ざいか【在家】

いなかの家。いなか。ざいけ。

ざいけ【在家】

出家せずに、在俗のまま仏教に帰依した人。正式の戒を受けていない人。 ↔ 出家
〔「ざいか」とも〕 在所の家。民家。
中世、屋敷とそれに付属する宅地・園地などを含めた在家役賦課の単位。また、在家役の対象となった農民。主に東国・九州などの辺境地方に多くみられた。

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世界大百科事典内の在家の言及

【家】より

…また婚姻を必須の条件としない寺社においても,資産や地位は父子に擬した師資の間に継承され,家的世界がつくられて寺社家と呼ばれたが,構成員である僧侶・神人(じにん)たちは神仏をかかげて平等に結合している面が強く,一般の家のごとき家長支配は貫徹しなかった。さらに農民・商人・職人等は家族的経営体が在家の名で上から把握されたが,直接生産者としての性格上,私産や地位の確立や継承はもっとも不完全であったと考えられる。 身分・階層・分野によって以上のような多様性をもつ家は,成立の歴史にも差異をもっていた。…

【優婆塞・優婆夷】より

…優婆塞(サンスクリットupāsakaの音写。清信士・近事男などと漢訳される)は男性の在家信者,優婆夷(サンスクリットupāsikā,その俗語形uvāyiの音写。漢訳は清信女・近事女など)は女性の在家信者のこと。…

【寺事】より

…装束は宗派によって規定を異にし形態を異にし名称を異にして多岐にわたるが,どの宗派でも,日常的で小規模な法要に比べて臨時の大規模な法要には盛装で出仕するのが一般である。
[寺事と在家の関与]
 寺事は法要が構成の主軸となるから,当然,僧侶または尼僧が中心となって執行される。少なくとも法要は出家が勤修し,在家は関与しないのが原則である。…

【免家】より

…免在家ともいう。在家とは中世の荘園や公領における一種の徴税賦課単位で,農民が屋敷や薗地(えんち)と一体になった形で把握され,夫役・雑公事などの一定の負担を領主・国衙に対して義務づけられていたものと考えられる。…

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