菱形八幡宮
ひしがたはちまんぐう
[現在地名]植木町円台寺
菱形の池の近くの白竜窟という深い岩洞の前にあり、俗に穴八幡という。旧村社。菱形の池に出現した八幡神を祀り、八幡神は岩洞を通って豊前宇佐に遷座したと伝える(国誌)。中世には円台寺善日院の寺僧によって管理されていたが、戦国時代以来円台寺とともに衰退、延宝年間(一六七三―八一)郡役人津田権之允重興が、古来の由緒を知り藩庁に告げ再興し菱形八幡宮とし、さらに宝暦(一七五一―六四)の初めにも修築を加えたという(「奉行所日帳」永青文庫蔵)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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