落ち散る(読み)おちちる

精選版 日本国語大辞典 「落ち散る」の意味・読み・例文・類語

おち‐ち・る【落散】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
  2. 物が下に落ちて散らばる。落ちて散乱する。
    1. [初出の実例]「御調度など、はかなく取り使はせ給し御扇・畳紙までおちちりたるを御覧ずるも」(出典:栄花物語(1028‐92頃)布引の滝)
  3. 物が知らぬうちに手から離れて世間にひろまる。他人の手に渡ってゆく。
    1. [初出の実例]「おちちる事もこそと思ひしかば、〈略〉事そぎつつこそ書きまぎらはししか」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜下)
  4. 多くの者が逃げて散り散りになる。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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