落岩村(読み)おちいわむら

日本歴史地名大系 「落岩村」の解説

落岩村
おちいわむら

[現在地名]郡家町落岩

麻生あそう村の東方、私都きさいち川沿いに位置する。拝領高は一四六石余。本免六ツ三分。享保一九年(一七三四)の鈴木孫三郎所持本「因幡誌」によると高一八二石、竈数四〇余。「因幡志」では家数四〇、産土神は山口やまぐち大明神。観音堂があり、因幡札第一三番札所。物産は炭・薪・木地挽物。安政五年(一八五八)の村々生高竈数取調帳では生高一九〇石余、竈数四五。加須屋氏の給地があった(給人所付帳)。藪役銀一匁余を課されていた(藩史)。享保一四年一二月雪崩で農家八軒が埋没、男女三〇余人が死亡したという(因府年表)。「因幡志」に産物として木地挽物があげられているように、当村には木地屋が居住していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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