葉林村
はばやしむら
[現在地名]会津坂下町羽林
旧宮川(鶴沼川)左岸にあり、南西は原村、南は沖分、北は古坂下村。本村の東二町二〇間余に端村の東葉林がある。古くは葉林で、のち羽林となり、寛文年中(一六六一―七三)葉林に復したという(新編会津風土記)。明治以後は羽林を用いる。村内を下野裏街道が貫通し、「村北下野街道に一里塚あり」と記される(同書)。これは現在の林昌寺入口にあたる。村北に西明寺渡の船つなぎ松と称する古木があったが、昭和初期に枯死した。応永二六年(一四一九)から天文五年(一五三六)の間阿賀川が当地を流れていた時代の名残である。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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