著釱政(読み)ちゃくだのまつりごと

日本大百科全書(ニッポニカ) 「著釱政」の意味・わかりやすい解説

著釱政
ちゃくだのまつりごと

着釱政とも書く。平安時代刑法。5月と12月のうち1日を選んで、囚人に著釱し、検非違使(けびいし)が鞭打(むちう)つまねをした公事。釱は罪人を数人つなぐのに用いる鉄木(かなぎ)のこと。枷梏(かせ)ともいう。元明(げんめい)天皇和銅(わどう)年間(708~715)より始まったといわれており、4月は神事の月であるから、5月に行うようになったという。

山中 裕]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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