葛蔵治(読み)クズ クラジ

20世紀日本人名事典 「葛蔵治」の解説

葛 蔵治
クズ クラジ

明治・大正期の製鉄技師 農商務省製鉄所技監。



生年
明治3年8月6日(1870年)

没年
大正12(1923)年8月22日

出生地
岩手県盛岡市

学歴〔年〕
東京帝大工科大学採鉱冶金科〔明治28年〕卒

学位〔年〕
工学博士〔大正8年〕

経歴
岩手県士族・葛新蔵の四男に生まれる。明治28年東京鉱山監督署に入り、30年農商務省製鉄所(のちの八幡製鉄所)に転じ、同年製鉄実習のためドイツに派遣される。ラインランド州オーバーハウゼンのグーテホフングス製鉄所に入って実地研究を積み、のち英国に移って日本が英国に注文した軍艦造船材料甲鉄板などの製造監督に従事する。33年帰国と同時に再び製鉄所に入り技師となる。41年清国に出張。43年鋼材部長兼製鋼部長となり、44年製鉄事業視察のため欧米諸国に派遣され、大正元年帰国。10年工業品規格統一調査委員を務め、12年技監に就任した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「葛蔵治」の解説

葛蔵治 くず-くらじ

1870-1923 明治-大正時代の冶金(やきん)技術者
明治3年8月6日生まれ。東京鉱山監督署をへて,明治30年農商務省製鉄所(のち八幡製鉄所)にはいる。製鉄実習のためドイツに派遣され,33年帰国。43年鋼材部長兼製鋼部長,大正12年技監となる。大正12年8月22日死去。54歳。陸奥(むつ)盛岡出身。帝国大学卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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