蒙兀児史記(読み)もんごるしき(英語表記)Meng-wu-er Shi-ji; Mêng-wu-êrh Shih-chi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「蒙兀児史記」の意味・わかりやすい解説

蒙兀児史記
もんごるしき
Meng-wu-er Shi-ji; Mêng-wu-êrh Shih-chi

モンゴル帝国初めから滅亡までの歴史書中国の屠寄撰。 1914年成立。初め不分巻であったが,のち子の屠公覆の整理を経て 160巻。正史である『元史』は不十分な点が多く,後世これを改補するものがいくつか著わされたが,これもその1つである。元朝史をより広いモンゴル帝国史の一環として取扱おうとする立場に立ち,ヨーロッパの文献を豊富に利用している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android