蒲鞭(読み)ホベン

デジタル大辞泉 「蒲鞭」の意味・読み・例文・類語

ほ‐べん【××鞭】

ガマの穂のむち。中国漢代の甲陽の太子劉寛が罪人を打つのに用い、辱めを与えるだけで痛くなかったところから、寛大な政治をいう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「蒲鞭」の意味・読み・例文・類語

ほ‐べん【蒲鞭】

  1. 〘 名詞 〙
  2. (がま)の穂のむち。中国後漢の甲陽の太子劉寛が、罪人を蒲の穂のむちで打たせ、辱めだけを与え苦痛は与えなかったところから、軽い刑罰、転じて、寛大な政治をいう。
    1. [初出の実例]「軽挙蒲鞭宿悪懲、尊長思教卑幼順」(出典:菅家文草(900頃)三・行春詞)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐劉寛伝〕
  3. 細く軽いむち。
    1. [初出の実例]「手に蒲鞭を提げ」(出典:佳人之奇遇(1885‐97)〈東海散士〉五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android