精選版 日本国語大辞典 「蒸せる」の意味・読み・例文・類語 む・せる【蒸】 〘 自動詞 サ行下一段活用 〙① むし暑くなる。しめって熱気がこもるようになる。[初出の実例]「乃(そこで)頭がむせて虱がわいたり、臭くて叶はない処から」(出典:開化の入口(1873‐74)〈横河秋濤〉上)② 飯などが蒸し上がる。[初出の実例]「『こいつもぼしぼし蒸せて来たよってなア』と数之介は傍の火鉢にかけた中形の土瓶の蓋の隙から吹き出す白い湯気を見詰めた」(出典:太政官(1915)〈上司小剣〉五) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例