蒸発鉱床(読み)じょうはつこうしょう(その他表記)evaporite deposit

最新 地学事典 「蒸発鉱床」の解説

じょうはつこうしょう
蒸発鉱床

evaporite deposit

海水・塩湖などが蒸発濃縮し,塩類が沈殿してできたもので,化学的堆積鉱床の一種。地表の可溶性塩類を含む水は,その含有成分によりNaClを多量に含む海洋型とNa2CO3・Na2SO・H3BO3等を含む火山型とに区分される。前者は海洋や米国Great Salt Lake・カスピ海等の塩湖の水,後者は米国Moro Lakeの水である。海洋型の水からは石膏・硬石膏・岩塩・カリ岩塩・炭酸カルシウムおよび苦土塩,火山型の水からは炭酸ソーダ・ホウ酸塩・硝酸塩等が沈殿生成。その生成には乾燥気候が必要。古い地質時代ではシュタスフルトの岩塩・カリ岩塩鉱床,新しいものではチリ硝石トルコ・米国カリフォルニアのホウ酸塩鉱床が有名。先カンブリア時代,オルドビス~デボン紀,ペルム紀,中新世などに生成。海洋型の蒸発鉱床の鉱物晶出順序より,古海水の組成を推定できる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「蒸発鉱床」の意味・わかりやすい解説

蒸発鉱床
じょうはつこうしょう
evaporite deposit

乾燥した気候条件下にある海岸あるいは内陸部の塩湖において,水分の蒸発に伴い飽和溶液から各種の溶解成分が沈殿堆積して生じた鉱床。このような鉱床を形成する堆積物を一般に蒸発岩といい,その代表的なものには岩塩,カリ塩,石膏などがある。

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