蒸返(読み)むしかえし

精選版 日本国語大辞典 「蒸返」の意味・読み・例文・類語

むし‐かえし‥かへし【蒸返】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「むしがえし」とも )
  2. 一度蒸したものを、さらにもう一度蒸すこと。蒸し返すこと。また、そのもの。
    1. [初出の実例]「加茂川一帯の河原に干飯の蒸し返しを命じた」(出典:山吹(1944)〈室生犀星〉四)
  3. 同じことを再び繰り返すこと。また、使用済みのものを何度も使うこと。
    1. [初出の実例]「仏には巻藁ばかりをかざませ、剰(あまつさへ)むしがへしをくらわせ」(出典談義本・風流志道軒伝(1763)二)
  4. 一旦結着のついた事がらを再び持ち出すこと。
    1. [初出の実例]「政治と文学の問題のむしかえしでもある」(出典:文学の根本問題(1958‐59)〈中島健蔵〉八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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