蒹葭堂雑録(読み)けんかどうざつろく

改訂新版 世界大百科事典 「蒹葭堂雑録」の意味・わかりやすい解説

蒹葭堂雑録 (けんかどうざつろく)

江戸末期の随筆木村蒹葭堂著。1859年(安政6)刊。5巻。大坂の雑学者として聞こえた著者が,各地の社寺に蔵する書画器物や見聞した珍しい動植物についての考証,人から聞いた珍談奇説などを書き留めた原稿を,著者没後,子孫の依頼を受けた大坂の著述家暁鐘成(あかつきかねなり)が整理抜粋し,刊行。池大雅の印譜,下鴨神社蔵の三十六歌仙絵巻などの珍品が雑然と紹介されており,松川半山筆の多くの挿画が興を添える。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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