蓊欝(読み)おううつ

精選版 日本国語大辞典 「蓊欝」の意味・読み・例文・類語

おう‐うつヲウ‥【蓊鬱・蓊蔚】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動タリ ) 草木が盛んに茂るさま。あるいは、雲や霧などが盛んに立ちこめること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「崔嵬不是関一匱。嵡鬱猶因容衆林」(出典経国集(827)一三・奉和太上天皇青山歌〈良岑安世〉)
    2. 「既にして松林の蓊鬱(ヲウウツ)たるを見る」(出典:佳人之奇遇(1885‐97)〈東海散士〉五)
    3. [その他の文献]〔張衡‐南都賦〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android