蓋しく(読み)ケダシク

デジタル大辞泉 「蓋しく」の意味・読み・例文・類語

けだし‐く【蓋しく】

[副](あとに推量意味を表す語を伴って)おそらく。ひょっとして。
吾妹子わぎもこ形見合歓木ねぶは花のみに咲きて―実にならじかも」〈・一四六三〉

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精選版 日本国語大辞典 「蓋しく」の意味・読み・例文・類語

けだし‐く【蓋・盖】

  1. 〘 副詞 〙 ( 「く」は副詞語尾。多く「も」を伴って用いる )
  2. けだし(蓋)
    1. [初出の実例]「そこ故に 慰めかねて 気田敷(ケだしく)も 逢ふやと思ひて」(出典万葉集(8C後)二・一九四)
  3. けだし(蓋)
    1. [初出の実例]「吾妹子が形見の合歓木(ねぶ)は花のみに咲きて盖(けだしく)実にならじかも」(出典:万葉集(8C後)八・一四六三)

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