蓋し(読み)ケダシ

デジタル大辞泉 「蓋し」の意味・読み・例文・類語

けだし【蓋し】

[副]
物事確信をもって推定する意を表す。まさしく。たしかに。思うに。「蓋しその通りであろう」
(あとに推量意味を表す語を伴って)もしかすると。あるいは。
もも足らず八十隅坂やそくまさかに手向けせば過ぎにし人に―逢はむかも」〈・四二七〉
(あとに仮定の意味を表す語を伴って)万が一。もしも。ひょっとして。
「わが背子し―まからば白妙の袖を振らさね見つつしのはむ」〈・三七二五〉
おおよそ。大略。多く、漢文訓読文和漢混淆文などに用いる。
「よって勧進修行の趣、―もってくの如し」〈平家・五〉
[類語]たいてい恐らくたしかまず多分おおかた文字通りまさにまさしく

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android