蓮池城下(読み)はすのいけじようか

日本歴史地名大系 「蓮池城下」の解説

蓮池城下
はすのいけじようか

[現在地名]佐賀市蓮池町はすいけまち大字蓮池

蓮池の地には中世に小田氏の居城があり、中国(明)の「図書編」にも「法司好一計」と記されている。竜造寺氏・鍋島氏の支配下においても元和元年(一六一五)の一国一城令まで城郭が築かれていた。

寛永一六年(一六三九)佐賀藩主鍋島勝茂はその子直澄に分封して蓮池支藩(五万三千石)が成立。城跡御館おやかたがつくられた。郭内(城内)とその周辺に湿田があり、外側にほん町・城原じようばる町・神埼かんざき町・うお町などの町を配して小城下町が形成される。佐賀江の北部地域である。佐賀城下と同様に、これらの町にも武家身分の者が住んでいた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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