蓮田兵衛(読み)はすだ・ひょうえ

朝日日本歴史人物事典 「蓮田兵衛」の解説

蓮田兵衛

没年寛正3.11.2(1462.11.23)
生年:生年不詳
室町時代の土豪。寛正3(1462)年10月から翌月にかけての徳政一揆の張本(首魁)として記録にみえ,「牢人の地下人」と記されるが出自は不詳。一揆は東寺を占拠し,北方では糺ノ森にこもり相国寺や幕府をうかがったので,幕府は所司代多賀高忠はじめ赤松政則らの軍を投入して鎮圧に当たった。兵衛は東寺に農民地侍を糾合して抵抗したが,幕府軍の猛攻撃を受け淀まで逃れたところを捕縛され11月2日斬首,梟首された。室町時代の徳政一揆の張本として処刑された者のうち名が知られる最初の人物である。

(今谷明)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「蓮田兵衛」の解説

蓮田兵衛 はすだ-ひょうえ

?-1462 室町時代の地侍。
寛正(かんしょう)3年におこった徳政一揆(いっき)の指導者京都七口を占拠したが,幕府の赤松政則らの軍に鎮圧され,同年11月2日処刑された。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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