寛正(読み)かんしょう

精選版 日本国語大辞典 「寛正」の意味・読み・例文・類語

かんしょう クヮンシャウ【寛正】

室町中期、後花園、後土御門両天皇の代の年号。長祿四年(一四六〇)一二月二一日、飢饉により改元。寛正五年七月以降、後土御門天皇。寛正七年二月二八日文正(ぶんしょう)と改元。将軍足利義政、管領細川勝元・畠山政長時代出典は「孔子家語」の「外寛而内正」。

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デジタル大辞泉 「寛正」の意味・読み・例文・類語

かんしょう〔クワンシヤウ〕【寛正】

室町中期、後花園天皇後土御門天皇の時の年号。1460年12月21日~1466年2月28日。

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日本の元号がわかる事典 「寛正」の解説

かんしょう【寛正】

日本の元号(年号)。室町時代の1460年から1466年まで、後花園(ごはなぞの)天皇、後土御門(ごつちみかど)天皇の代の元号。前元号は長禄(ちょうろく)。次元号は文正(ぶんしょう)。1460年(長禄4)12月21日改元。飢饉(ききん)の凶事を断ち切るために行われた(災異改元)。『孔子家語』を出典とする命名。寛正年間の室町幕府の将軍は足利義政(よしまさ)(8代)。1459年(長禄3)から1461年(寛正2)にかけて、京都周辺の台風被害、関東地方の享徳の乱などにより、日本全土は大規模な飢饉(長禄・寛正の飢饉)に見舞われていた。1464年(寛正5)、後花園天皇は後土御門天皇に譲位した。

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