蔵春園跡(読み)ぞうしゆんえんあと

日本歴史地名大系 「蔵春園跡」の解説

蔵春園跡
ぞうしゆんえんあと

[現在地名]豊前市薬師寺

文政七年(一八二四)恒遠醒窓によって薬師寺やくしじ村に開設された漢学私塾で、恒遠つねとお塾ともよばれた。県指定史跡。醒窓は文政二年一六歳で儒者広瀬淡窓が主宰する私塾咸宜かんぎ(現大分県日田市)に入門、五年間学んだのち、肥前長崎を巡って同七年二一歳で帰郷。私塾自遠じえん(蔵春園の前身)を開設。醒窓の死後、私塾はその子精斎が継承して明治二八年(一八九五)まで続けられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android