薄畳(読み)ウスダタミ

デジタル大辞泉 「薄畳」の意味・読み・例文・類語

うす‐だたみ【薄畳】

厚みの少ない畳。宮殿敷物として春と夏に用いた。のちの薄縁うすべり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例

精選版 日本国語大辞典 「薄畳」の意味・読み・例文・類語

うす‐だたみ【薄畳】

  1. 〘 名詞 〙 薄い畳。宮殿の置き畳として、春、夏に用いた。うすべり。薄帖(うすじょう)。⇔厚畳
    1. [初出の実例]「年料供物〈略〉両面端帖(たたみ)三枚。短帖一枚。縁端帖十枚 已上秋冬料 春夏料亦如是。薄帖」(出典延喜式(927)五)
    2. 「薄畳并うすべりといふ敷物、今の世うすべりといふはいにしへの薄畳(ウスダタミ)也。今のたたみはいにしへの厚畳(あつだたみ)といへり」(出典:随筆松屋筆記(1818‐45頃)三八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android