薄縁(読み)ウスベリ

精選版 日本国語大辞典 「薄縁」の意味・読み・例文・類語

うす‐べり【薄縁】

  1. 〘 名詞 〙 畳表に布でへりを付けた敷物。うすだたみ。縁取(へりとり)
    1. [初出の実例]「薄縁を舞殿之南方に北へ向て、東西へ二畳敷て」(出典:多聞院日記‐文明一〇年(1478)八月一四日)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「薄縁」の意味・わかりやすい解説

薄縁
うすべり

縁をつけた茣蓙(ござ)(畳表に使う藺蓆(いむしろ))。幅は約90センチメートル、長さは自由で、縁側などに長く敷き延べたり、幅をつなぎ合わせて板の間座敷の上敷きなどに用いる。床の間にも敷く。模様を織り出した茣蓙を花茣蓙というが、これには縁をつけない。薄縁の先祖平安時代薄畳(うすじょう)である。薄畳は藺蓆の裏に薦(こも)を1枚重ねて縁をつけたもので、薦を2枚以上重ねると厚畳(あつじょう)になる。薄縁とよぶようになったのは室町時代ごろからのようである。

小泉和子

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