薄磯貝塚(読み)うすいそかいづか

日本歴史地名大系 「薄磯貝塚」の解説

薄磯貝塚
うすいそかいづか

[現在地名]いわき市平薄磯 三反田

夏井なつい川と藤原ふじわら川によって形成された沖積低地のほぼ南端に位置し、海岸近くまで迫る丘陵先端の台地周辺に七地点の貝層の分布が確認されている。昭和五七年(一九八二)いちばん規模の大きいA地点の緊急調査が行われ、縄文時代中期から弥生時代中期までの遺物が出土した。主体は縄文時代晩期で、釣針や銛頭、鹿角製斧状製品などの多数の骨角器が出土している。魚類ではマダイが突出しており、クロダイマグロなども多く、外洋性の漁労活動が行われていたと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む