薄花桜(読み)ウスハナザクラ

デジタル大辞泉 「薄花桜」の意味・読み・例文・類語

うす‐はなざくら【薄花桜】

色の薄い桜の花。
「紅の―匂はずはみな白雲と見てや過ぎまし」〈詞花・春〉
薄い桜色。
当世顔はすこし丸く、色は―にして」〈浮・一代女・一〉
薄い藍色。→薄花色
かさねの色目の名。表は白、裏は紅。薄桜

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精選版 日本国語大辞典 「薄花桜」の意味・読み・例文・類語

うす‐はなざくら【薄花桜】

  1. 〘 名詞 〙
  2. うす紅の桜。うすざくら。
    1. [初出の実例]「くれなゐのうすはなざくら匂はずはみな白雲と見てや過ぎまし〈康資王母〉」(出典:嘉保元年前関白師実歌合(1094))
  3. 薄い桜色。薄紅色。
    1. [初出の実例]「肌には薄花桜の単に」(出典:謡曲・鞍馬天狗(1480頃))
  4. (かさね)色目の名。表は白く、裏は紅。春に用いる。うすざくら。〔藻塩草(1513頃)〕
  5. うすはないろ(薄花色)

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