薬山(読み)やくらいさん

日本歴史地名大系 「薬山」の解説


やくらいさん

小野田町の町域中央、船形ふながた山北麓の高原にある富士山型の孤峰で、標高五五三・一メートルにすぎないが遠方からも目立つ整った山容のため、加美富士ともよばれて親しまれている。大崎おおさき平野西端の独立峰であるため、四周の眺望で知られ、「味ヶ袋安永風土記」にも山頂から遠望できる東西南北の山名が記される。「観蹟聞老志」に芋沢いもざわあじふくろ鹿原かのはらにまたがると記され、山頂の薬師堂にちなむ山名伝説、源義家に付会する矢嚼やくらい山という土俗伝承をも付記している。山頂に奥院のある薬莱神社の里宮は東麓上野目かみのめにあり、近世には上野目の羽黒派修験大宮だいぐう寺が司祭した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...

エープリルフールの用語解説を読む