山川 日本史小辞典 改訂新版 「薬師寺金堂薬師三尊像」の解説
薬師寺 金堂薬師三尊像
やくしじこんどうやくしさんぞんぞう
薬師寺の本尊像。白鳳時代造像の山田寺仏頭や当麻寺(たいまでら)本尊像と比較すると写実的・立体的であることから,薬師寺が藤原京から平城京に移された後の天平時代の造像とする説や,平安時代の史料に本像が持統天皇の発願とあることから藤原京での造像とする説などがあり,造像年代を中心に議論がある。銅製鍍金。像高は中尊254.8cm,日光菩薩317.3cm,月光菩薩315.5cm。国宝。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報