薬智(読み)やくち

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「薬智」の解説

薬智 やくち

?-? 平安時代中期の僧。
天台宗皇慶(こうげい)に師事し,8歳で比叡(ひえい)山の内論義(うちろんぎ)講師(こうじ)をつとめる。後三条天皇(在位1068-72)が皇太子のとき,天台座主勝範(しょうはん)の推薦で,仏教および儒学をおしえた。若死にしたという。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「薬智」の解説

薬智

生年生没年不詳
平安後期の天台僧。「薬知」とも。皇慶に師事した。幼くして優れた才能を発揮,8歳で内論議に臨み,一座賞賛を受けた。勝範の推薦により東宮尊仁親王(後三条天皇)に召され,止観,密教,儒教などを教えた。期待されていたが,若くして死去

(三橋正)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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