藤井 一雄(読み)フジイ カズオ

20世紀日本人名事典 「藤井 一雄」の解説

藤井 一雄
フジイ カズオ

昭和・平成期の画商 フジヰ画廊会長。



生年
大正13(1924)年6月15日

没年
平成13(2001)年3月26日

出生地
富山県

学歴〔年〕
早稲田大学文学部〔昭和23年〕卒

経歴
喜多信を経て、昭和25年独立、上野に藤井美術店を開設。35年銀座にフジヰ画廊を開設、38年株式に改組し社長、のち会長に就任。この間、62年〜平成3年東京美術倶楽部社長を兼任。また東京美術商協同組合理事長、全洋画連会長、五都美術商連合会会長などを歴任。昭和55年暮れ、ロンドンの競売市場サザビーズでルノワールの「水浴する女」を約2億8千万円で落札し、話題となった。平成5年11月東京地検特捜部に脱税容疑で逮捕著書に国際絵画市場の仕組みを浮き彫りにした「国際絵画市場」や「オークション物語」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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