朝日日本歴史人物事典 「藤原元子」の解説
藤原元子
平安時代中期の一条天皇女御。承香殿。藤原顕光と盛子内親王の子。「もとこ」とも。その懐妊に第1皇子誕生が期待される。父の堀河邸に退出の際,一条天皇の女御で懐妊せぬ藤原義子に元子の侍女が「簾だけが孕んでいる」と皮肉をいったという。しかし元子は流産,ただ水を生んだという。一条天皇の死後,源頼定と密通。怒った父に髪を切られ,受戒。しかし,夜逃げして頼定と結婚し,女子を生む。
(京楽真帆子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報