藤原元子(読み)ふじわらのげんし

朝日日本歴史人物事典 「藤原元子」の解説

藤原元子

生年生没年不詳
平安時代中期の一条天皇女御承香殿藤原顕光と盛子内親王の子。「もとこ」とも。その懐妊に第1皇子誕生が期待される。父の堀河邸に退出の際,一条天皇の女御で懐妊せぬ藤原義子元子侍女が「簾だけが孕んでいる」と皮肉をいったという。しかし元子は流産,ただ水を生んだという。一条天皇の死後,源頼定密通。怒った父に髪を切られ,受戒。しかし,夜逃げして頼定と結婚し,女子を生む。

(京楽真帆子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤原元子」の解説

藤原元子 ふじわらの-げんし

?-? 平安時代中期,一条天皇の女御(にょうご)。
藤原顕光(あきみつ)の長女。母は盛子内親王。長徳2年(996)入内(じゅだい),承香殿(じょうきょうでんの)女御とよばれる。4年懐妊とまちがえて父邸にさがり,これをはじてふたたび宮中にははいらなかった。従二位。天皇の没後,源頼定と密通,のち妻となって女子を生んだ。名は「もとこ」ともよむ。

藤原元子 ふじわらの-もとこ

ふじわらの-げんし

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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