朝日日本歴史人物事典 「藤原隆時」の解説
藤原隆時
生年:生年不詳
平安後期の貴族,歌人。右衛門佐藤原清綱と信濃守平貞盛の娘の子。蔵人を経て,応徳3(1086)年叙爵。以後,但馬,近江,因幡の受領を歴任。白河院の判官代,のちに別当を勤める。中御門富小路に邸宅を有したことが知られる。『中右記』嘉承1(1106)年9月2日条により因幡守の現任が確認され,同2年12月30日条に「故隆時朝臣」とあることから,この間に没したものとみられる。『新古今和歌集』に1首入集。
(上杉和彦)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報