朝日日本歴史人物事典 「藤原隆祐」の解説
藤原隆祐
生年:生年不詳
鎌倉時代の歌人。『新古今和歌集』選者である藤原家隆と,藤原雅隆の娘の子。歌人としての本格的な活動は,承久3(1221)年の承久の乱以降で,嘉禄1(1225)年の『藤原基家家三十首』に,藤原定家の推奨で参加し,定家に歌才を賞賛された。その後も『光明峯寺摂政家歌合』(1232)に出詠したりしていたが,『新勅撰和歌集』(1235)には2首しか入集せず,晩年は歌人として不遇のまま終わった。家集に『隆祐朝臣集』がある。<参考文献>久保田淳「藤原隆祐について」(『中世文学』1965年5月号)
(渡部泰明)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報