藤林宗源(読み)ふじばやし・そうげん

朝日日本歴史人物事典 「藤林宗源」の解説

藤林宗源

没年元禄8.3.8(1695.4.20)
生年:慶長13(1608)
江戸前期の武士大和小泉藩片桐家の家老。茶道石州流宗源派の祖。名は直良,助之丞。本斎,能改庵,宗淳などと号した。茶の湯を片桐石州と共に桑山宗仙に学び,石州流茶の湯の完成に尽力した。隠居後は京都八坂屋敷に住して,石州の死後は石州流の中心となった。子の宗三から河野宗鴎に伝わった茶系は石州流宗源派と呼ばれた。さらにこの門下から本庄宗敬が出て,古石州流を唱えた。遺構に大阪和泉の枯草庵などが,著作に『石州流口伝書』に基づく秘伝書『和泉草』(1687),『藻塩草(品川物語)』などがある。<参考文献>野村瑞典『定本石州流』

(谷端昭夫)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤林宗源」の解説

藤林宗源 ふじばやし-そうげん

1608-1695 江戸時代前期の武士,茶人。
慶長13年生まれ。石州流宗源派の創始者。大和(奈良県)小泉藩主片桐石州の家老。桑山宗仙に茶をまなぶ。石州没後,石州流茶道の指導につくした。元禄(げんろく)8年3月8日死去。88歳。本姓河合。名は直良。通称は助之丞。別号に本斎,鴎軒庵,能改庵,宗淳。著作に「和泉草」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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