蘇鉄科(読み)そてつか

精選版 日本国語大辞典 「蘇鉄科」の意味・読み・例文・類語

そてつ‐か‥クヮ【蘇鉄科】

  1. 〘 名詞 〙 裸子植物の一科。世界に約一〇属一〇〇種近くあり、熱帯から亜熱帯に広く分布する。茎は円柱状で二次生長をし、高さは一五メートルくらいに達する。葉は羽状または二回羽状複葉で、輪生する。雌雄異株。普通、花序は頂生し毬果状をなす。雄花序には爪状の鱗片があり、おのおのが下面に二~六個の葯をつけている。雌花序は葉状の多数の心皮から成り、それぞれの縁辺に二個またはそれ以上の卵子をつける。果実は核果様。子葉は二個。この仲間は三畳紀からジュラ紀にかけて地球上に繁茂したことが、出土する化石から知られている。形態学的には、種子植物の中で最も原始的で、木生シダとの関連が深いと考えられている。現在日本では、ソテツだけが九州南部などに自生している。〔生物学語彙(1884)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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