虎嘯けば風騒ぐ(読み)とらうそぶけばかぜさわぐ

精選版 日本国語大辞典 「虎嘯けば風騒ぐ」の意味・読み・例文・類語

とら【虎】 嘯(うそぶ)けば風(かぜ)=騒(さわ)ぐ[=生(しょう)ず]

  1. 虎がほえれば、風が吹き起こる。英雄がひとたび立てば、天下風雲を巻き起こすことのたとえ。また、寅(とら)の刻(午前四時頃)になると、必ず風が出るものである、という俗説も信じられた。「龍吟ずれば雲起こり、虎嘯けば風起こる」と対にもいう。〔彌勒上生経賛平安初期点(850頃)〕
    1. [初出の実例]「龍吟ずれば雲起り、とらうそむけばかぜさわぐ。かかるためしあるにより、武蔵坊弁慶がゐたる所にいさかひのなきことはなし」(出典:御伽草子・弁慶物語(室町時代小説集所収)(室町末))
    2. [その他の文献]〔王褒‐聖主得賢臣頌〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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