龍吟(読み)りょうぎん

精選版 日本国語大辞典 「龍吟」の意味・読み・例文・類語

りょう‐ぎん【龍吟】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 龍の鳴くような音がすること。笛や琴などの音色をたとえていう。りゅうぎん。
    1. [初出の実例]「異気を会して終に混ず 龍吟魚躍の暁の啼きに伴ふ〈菅原文時〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)上)
    2. [その他の文献]〔許渾‐贈蕭錬師詩〕
  3. りゅうてき(龍笛)〔続教訓鈔(14C前か)〕
  4. りょうぎんちょう(龍吟調)」の略。
    1. [初出の実例]「れうぎん、ほうわうぎん、是上、下、律、呂、八ツをへだてて子を生ずと、是より十二となる」(出典:わらんべ草(1660)一)

りゅう‐ぎん【龍吟】

  1. 〘 名詞 〙
  2. りょうぎん(龍吟)
  3. りゅうてき(龍笛)
  4. りゅうぎんちょう(龍吟調)」の略。
    1. [初出の実例]「龍吟(リウギン)鳳鳴(ほうめい)の曲を調べ」(出典源平盛衰記(14C前)三七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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