虚弓(読み)きょきゅう

精選版 日本国語大辞典 「虚弓」の意味・読み・例文・類語

きょ‐きゅう【虚弓】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 矢を射ることのできない弓。多く、上弦の月などのように、弓の形に似ているものの形容として用いる。こくう。
    1. [初出の実例]「虚弓避り難し、いまだ疑ひを上弦の月の懸れるに抛(なげう)たず〈大江朝綱〉」(出典和漢朗詠集(1018頃)上)
    2. [その他の文献]〔庾肩吾‐九日侍宴楽游苑応令詩〕
  3. いつわりを言って人を傷つけること。中傷。〔盧照鄰‐失群雁詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android