虹波

共同通信ニュース用語解説 「虹波」の解説

虹波

虹波こうは 写真の感光剤を合成した薬剤。戦時中に旧日本陸軍が兵士の肉体強化に役立つと考え、研究していた。国立ハンセン病療養所菊池恵楓園(熊本県)の報告書によると、戦中戦後、患者に投与され、運動能力の回復など効果が期待されたが、発熱や頭痛、けいれんなどの副作用が相次ぎ、死者も出た。重大な副作用を伴うため「人体実験」との批判があり、2000年代に人権問題として指摘された。最近になって同園で当時の資料が見つかり、調査が続いている。

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