ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「蛋白質合成阻害剤」の意味・わかりやすい解説 蛋白質合成阻害剤たんぱくしつごうせいそがいざい 細菌類のリボソームに作用し,その蛋白質合成を阻害する抗生物質。マクロライド系抗生物質,テトラサイクリン系抗生物質,アミノグリコシド系抗生物質が知られている。マクロライド系には,エリスロマイシン,ジョサマイシン,ミデカマイシンなどがあり,グラム陽性菌に効果がある。テトラサイクリン系薬物は抗菌力が強く,広く用いられたため耐性菌が多く出現し,近年はミノサイクリン,トキシサイクリンなどが用いられている。アミノグリコシド系の薬物はこれらのなかで最も強く蛋白質合成を阻害し,広い抗菌スペクトルを示す。ストレプトマイシン,カナマイシン,ジベカシンなどがある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by