蜆縮凉鼓集(読み)けんしゅくりょうこしゅう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「蜆縮凉鼓集」の意味・わかりやすい解説

蜆縮凉鼓集
けんしゅくりょうこしゅう

鴨東そく父 (筆名,おうとう〈の〉そくふ?) 著。詳しくは『しちすつ假名文字使 (かんなもじづかい) 蜆縮凉鼓集』。2巻。元禄8 (1695) 年序ならびに刊。京都では少くとも元禄までに完全に混同してしまっていた四つ仮名 (ジ,ヂ,ズ,ヅ) について,それらが古くからあった発音区別を表わしているものであることを述べ,本来のかなづかい規範を示したもの。書名は四つ仮名に関係する語のシジミ・チヂミ・スズミ・ツヅミに基づく。かなの問題を音韻との関連でとらえ,音韻変化の結果としてかなづかい問題が発生したとする認識は,注目すべきものである。なお,当時九州においては四つ仮名の使い分けがあったとも述べている。また,ハ行音を「唇音」ではなく「変喉」と名づけているのも注目される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

収穫年度を2年経過した米。《季 秋》[類語]米・玄米・白米・新米・古米・粳うるち・粳米・糯もち・糯米・黒米・胚芽米・精白米・内地米・外米・早場米・遅場米・新穀・米粒・飯粒・小米・屑米...

古古米の用語解説を読む