音韻(読み)オンイン

デジタル大辞泉 「音韻」の意味・読み・例文・類語

おん‐いん〔‐ヰン〕【音韻】

音と響き。ねいろ。
漢字の音と韻。声母漢字音子音)と韻母(漢字音の頭子音を除いた後の部分)。
言語学で、音韻論的な考察を経て、具体的な音声から抽象された言語音

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精選版 日本国語大辞典 「音韻」の意味・読み・例文・類語

おん‐いん‥ヰン【音韻】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 音とひびき。また、その調和音色(ねいろ)
    1. [初出の実例]「音韻損相譲」(出典経国集(827)一三・奉和搗衣引〈巨勢識人〉)
    2. [その他の文献]〔宋書‐謝霊運伝論〕
  3. (漠然と)言語音をいう。
    1. [初出の実例]「音韻(オンヰン)の似ると似ざるとには係(かかは)らず」(出典:小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉下)
  4. 漢字の表わす一音節の頭初の子音とそれを除いた後の部分。音(声母・頭子音)と韻(韻母)。
    1. [初出の実例]「音韻は体用也。吹出す処が音也。それより色々に分て出る処が韻ぞ」(出典:寛永刊本江湖集鈔(1633)一)
  5. 言語学で、具体的な音声から音韻論的な考察を経て抽象された言語音。→音韻論音素
    1. [初出の実例]「この抽象された音声観念が即ち言語学上音韻と呼ばれて、言語の形式を為す所のものである」(出典:国語音韻論(1931)〈金田一京助〉二)

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普及版 字通 「音韻」の読み・字形・画数・意味

【音韻】おんいん(ゐん)

字の声調。〔宋書、謝霊運伝論〕一盡(ことごと)く殊なり。兩句の中、輕重悉(ことごと)く異なり。此の旨に妙して、始めてを言ふべし。

字通「音」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の音韻の言及

【音韻論】より

…音韻は言語音声から意識された要素として抽出された最小の単位で,フォネームphonemeの訳語として音素と同じ意味に用いられることが多い。音素は音声の最小単位たる単音に対応する分節音素と強弱や高低アクセントのように単音に対応しない超分節音素に分けられるが,このうち分節音素に限り音韻と呼ぶこともある。…

【字音】より

…中国語以外の言語では,中国語の字音をその漢字と共に借用して自らの言語に順応させた音をいい,特に〈漢字音〉とも称する。中国語からの借用に当たっては,字音は個々の言語の音韻体系,音節構造に適合するように変形される。このようにして,言語ごとに順応・定着した字音,その字音の成す集合・体系を〈日本漢字音〉〈朝鮮漢字音〉〈ベトナム(越南)漢字音〉のように,言語名を冠して呼ぶ。…

※「音韻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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