日本歴史地名大系 「蝦夷行程記」の解説 蝦夷行程記(行程記)えぞこうていき 二冊 阿部喜任纂述・松浦武四郎校訂 安政三年刊版本 播磨屋勝五郎蔵板解説 享和年間の幕府採薬使阿部照任の子孫という本草家阿部喜任(将翁)が、先祖の記録や蝦夷地関係の諸書を参考にして著した蝦夷地の地誌を、松浦武四郎が校訂したもの。東西蝦夷地の各地について運上屋・戸数・漁小屋数、船澗の状況、産物・地理的特徴などを記す。上(西部)は箱館より西回りに松前・ソウヤを経てシャリまでの西蝦夷地(附録として北蝦夷地を含む)、下(東部)は箱館より東回りにウス・クスリを経てネモロまでの東蝦夷地(クナシリ・エトロフを含む)について記す。若干の風景図あり。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by