蟷螂が斧をもって隆車に向かう(読み)とうろうがおのをもってりゅうしゃにむかう

精選版 日本国語大辞典 の解説

とうろう【蟷螂】 が 斧(おの)を=もって[=取(と)りて・怒(いか)らせて]隆車(りゅうしゃ)[=龍車(りゅうしゃ)]に向(む)かう

(カマキリが、前足をふりあげて、高く大きい車に立ち向かうの意) 弱者が、自分の力をかえりみないで、強者に立ち向かう。無謀で、身のほどをわきまえないことのたとえ。蟷螂手をあげて隆車に向かう。蟷螂車をさえぎる。蟷螂が斧。蟷螂の斧。
平家(13C前)七「今此大功を発す事、たとへば嬰児の貝をもって巨海を量り、蟷螂の斧をいからかして隆車に向が如し」 〔陳琳‐為袁紹檄予州〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android