(読み)シュン

デジタル大辞泉 「蠢」の意味・読み・例文・類語

しゅん【蠢】[漢字項目]

[音]シュン(呉)(漢) [訓]うごめく
虫がうごめく。「蠢動

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「蠢」の読み・字形・画数・意味


21画

[字音] シュン
[字訓] うごめく・おろか

[説文解字]

[字形] 形声
声符は春(しゅん)。〔説文〕十三下に「蟲動くなり」とあって蠢動の意。〔礼記、郷飲酒義〕に「東方なるは春なり。春の言爲(た)る、蠢なり。物をするなり」とあり、春に蠢動の意があるとする。

[訓義]
1. うごめく、うごく、うごきはじめる。
2. おろか、わずかにうごく。
3. みだれるさま、したがわぬさま。

[古辞書の訓]
和名抄〕蠢 牟久米久(むくめく)〔字鏡集〕蠢 マジハル・ウゴク・ナス・マジワザ・ムクメク

[語系]
蠢・春・惷thjiunは同声。sjiunは声近く、乱れる意。振・震tjinも声近く、これは振動の意である。

[熟語]
蠢悍蠢頑・蠢居蠢愚蠢才蠢爾蠢臭・蠢蠢蠢人・蠢生蠢拙・蠢然・蠢俗蠢痴・蠢動蠢胖蠢婦蠢物蠢朴蠢笨蠢戻蠢陋
[下接語]
跂蠢・窘蠢・愚蠢・

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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