血文(読み)チブミ

デジタル大辞泉 「血文」の意味・読み・例文・類語

ち‐ぶみ【血文】

血で書いた文書。起請などに用いる。血書
「―に小指の爪をそへて」〈ひとりね・下〉

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精選版 日本国語大辞典 「血文」の意味・読み・例文・類語

ち‐ぶみ【血文】

  1. 〘 名詞 〙 血で書いた文。起請などに用いる血書。
    1. [初出の実例]「又、便にあふたらば、ちぶみ、きせう、山もくづれ、うみもうまるほどの、ばちもんをかくべし」(出典:評判記・秘伝書(1655頃)つづけてなぐるるときの事)
    2. 「此中に女郎わか衆かための証文、大形は血文(チブミ)なり」(出典浮世草子好色一代男(1682)六)

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